平均は落ち着くが、ゆっくり
同じ平均 、同じ分散 を持つ独立な観測 の平均を とします。大数の法則は、 が大きくなると が に収束すると述べます。カジノが長期的に勝つ理由、モンテカルロ平均が真の期待値に収束する理由、平均リターンをより多くのデータで推定したほうがよい理由は、これです。
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どれくらい速いのでしょうか。平均の期待値は同じ ですが分散は なので、典型的な誤差である標準誤差は です。精度はサンプルサイズの平方根でしか上がりません。誤差を半分にするにはデータが4倍、精度をもう1桁上げるには100倍必要です。モンテカルロ・シミュレーションの誤差も同じ平方根の法則に従います。
10年で何が分かるかある株式の年率ボラティリティが とします。10年分の年次リターンから得られる平均の標準誤差は です。妥当な真の期待リターンは6〜8%程度なので、推定の不確実性は量そのものと同じ大きさで、10年では期待リターン7%の株と0%の株を自信をもって区別できません。平均を に絞るには 年が必要です。
- 大数の法則: が大きくなると標本平均は真の平均に収束する。
- 標準誤差:。データが4倍で半分になる。
- 埋め合わせの法則ではない:過去の運は将来の運で補正されない。
ギャンブラーの誤謬5連敗した後でも、勝ちが「そろそろ来る」わけではありません。独立な試行に記憶はなく、大数の法則が働くのは、新しいデータが最初の連続を薄めるからで、連続が打ち消されるからではありません。最初の1000回の平均は後の試行に支配されますが、利益の合計は期待値から約 ずつ、むしろ離れていくこともあります。
ラボ:採点される内容
- 標準誤差15点
- 必要なサンプルサイズ15点
- 法則が述べること15点
- 約束しないこと15点
- モンテカルロの精度15点
- 10年分のデータ15点
- 10年では足りない理由10点