結果・事象・確率
確率的な試行には、起こりうるすべての結果の集合である標本空間 があります。サイコロの6つの目や、株価が上昇・下落・変わらずで終わるか、などです。事象は関心のある結果の集合で、たとえば「株価が上昇して終わる」です。確率 は各事象に0から1の数を割り当て、 で、同時に起こりえない事象の確率は足し合わせられます。
(1)
が空集合のとき2つの事象は排反で、 のとき独立です。独立なら片方を知っても他方についての情報は増えません。この2つは別の概念で、確率が正の排反事象は強く従属しています。一方が起きれば他方は起きないからです。結果が同様に確からしいときは、 は に含まれる結果の数を全体の数で割ったものなので、数え上げが道具になります。
数え上げと余事象2つのサイコロの和が7になるのは、同様に確からしい36通りのうち6通りなので、確率は です。独立な3つの取引がそれぞれ確率0.6で勝つとします。「少なくとも1つ勝つ」は足し上げが面倒ですが、余事象「1つも勝たない」は単純な積で 、したがって です。
- 標本空間:起こりうるすべての結果。事象:結果の集合。
- 排反:同時に起こらない。独立:。
- 余事象:。「少なくとも1つ」に使う。
排反は独立を意味しない「株価が上昇して終わる」と「下落して終わる」は排反です。上昇で終わったと分かれば下落でないことは確実で、事象としてはこれ以上ないほど従属しています。独立にはかけ算の規則が必要で、ポジション間で損失確率を掛け合わせるときに(しばしば誤って)仮定していることです。
ラボ:採点される内容
- 結果を数える15点
- 加法定理15点
- 排反な事象15点
- 余事象と独立15点
- 用語15点
- 少なくとも1つ勝つ15点
- 余事象を使う理由10点