統計量は確率変数である
別の標本を取れば平均は変わります。標本から計算されるどんな数(統計量)もそれ自体が確率的で、標本を繰り返したときの分布を標本分布といいます。これはあらゆる誤差棒やp値の根底にある考え方で、それらはデータのばらつきではなく、データ収集を繰り返したときに統計量がどう変わるかを表します。
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標本分布の標準偏差が標準誤差です。平均では で、 で推定します。比率 では です。 をデータから推定する場合、標準化した平均は正規分布ではなく自由度 のスチューデントt分布に従い、 が小さいと裾が重く、 が大きくなると正規分布に近づきます。 統計量は、標本平均が仮説の値から標準誤差何個分離れているかを表します。
3つの標準誤差64個のリターンの標本で なら、平均の標準誤差は です。100回の取引の標本で30%が勝ちなら、その比率の標準誤差は 、約4.6パーセントポイントです。、 で平均が なら で、ゼロから標準誤差1.6個分しか離れておらず、平均が0でない確かな証拠とは言えません。
- 標本分布:標本を繰り返したときに統計量がどう変動するか。
- 標準誤差:標本分布の標準偏差。 のように縮む。
- 分布: を推定した標準化平均に使い、自由度は 。
標準偏差と標準誤差は別物日次ボラティリティ1%の戦略でも、平均リターンの不確実性が1%になるわけではありません。400日たてば平均リターンは の精度で分かります。どちらかを取り違えると、不確実性を誇張するか隠してしまいます。データのばらつきなのか、推定の精度なのかを明示しましょう。
ラボ:採点される内容
- 平均の標準誤差10点
- 比率の標準誤差15点
- t統計量15点
- どの分布か15点
- 標本分布に関する事実15点
- 何回の取引が必要か15点
- 標準偏差と標準誤差15点