価格系列が実態を表さないとき
コーポレートアクションとは、取引による損益がないまま企業の証券に変化を与える出来事です。現金配当、株式分割と併合、スピンオフ、合併、ティッカー変更、上場廃止などがあります。誰も損も得もしていないのに生の価格系列が跳ぶため、データでは重要になります。
現金配当には4つの日付があります。配当の発表日、権利落ち日(配当落ち日)、権利確定日(基準日)、支払日です。配当を受け取れるのは権利落ち日より前に買った場合だけです。米国株が2024年5月にT+1決済へ移行して以降、権利落ち日と権利確定日は同じ日になり、その日は株価が配当額程度安く始まるのが普通です。
株式分割は株数と価格を逆方向に変えます。4対1の分割では1株が4株になり、価格は4分の1になりますが、企業価値は変わりません。併合は逆の動きです。価格履歴を比較できるようにするため、データ提供者は過去の価格(と出来高)を分割や配当で調整します。QuantCraftの価格ファイルはこの方法で調整されており、調整前の終値はありません。また、現在も存在する銘柄だけが含まれるため、上場廃止になった企業は欠けています。
- 権利落ち日:この日以降に買うと配当は受け取れない。
- 分割:株数と価格が逆方向に変わり、価値は変わらない。
- 調整後価格:分割や配当がリターンに見えないよう、履歴を再計算した価格。
- サバイバーシップ・バイアス:上場廃止企業が欠けるため、過去の結果が実態より良く見える。
ラボ:採点される内容
- アクションと影響20点
- 配当の流れ15点
- 分割の調整15点
- 配当の調整15点
- −75%の日10点
- カレンダーの事実10点
- 調整後価格とサバイバーシップ15点