微分を組み立てる規則
導関数は関数の変化の速さを測ります。f′(x)=limh→0hf(x+h)−f(x)。この極限を手計算することはまれで、代わりに既知の導関数((xn)′=nxn−1、(ex)′=ex、(lnx)′=x1、(sinx)′=cosx)を、和・積・商・合成の規則で組み合わせます。
(uv)′=u′v+uv′(1) dxdf(g(x))=f′(g(x))g′(x)(2) 積の微分は、変化する2つの量を掛けるときに使います。ポジションの価値は価格×数量 V=P⋅N で、両方が動くなら dtdV=P′N+PN′ となり、価格の変化による分と数量の変化による分に分かれます。
連鎖律は、ある関数が別の関数の中に入っているときに使います。変化は内側から外側へ伝わります。割引係数 D(r)=e−rT は指数を通じて金利 r に依存するので、drdD=e−rT⋅(−T)=−Te−rT となり、金利が1単位上がるごとに係数はその値の T 倍だけ下がります。
- 和の微分:(u+v)′=u′+v′。
- 積の微分:(uv)′=u′v+uv′。
- 商の微分:(vu)′=v2u′v−uv′。
- 連鎖律:外側を微分し、内側の導関数を掛ける。
規則で求める2つの微分f(x)=x2ex では
u=x2、
v=ex として
f′(x)=2xex+x2ex。
g(x)=ln(x2+1) では外側が
ln、内側が
x2+1 なので
g′(x)=x2+11⋅2x=x2+12x です。
微分を数値で検算するいくつかの点で、自分の式を中心差分 2hf(x+h)−f(x−h)(h は約 10−5)と比べます。最初の数桁から食い違えば代数の誤りです。この検算は、Pythonの導関数トピックでコードにします。 ラボ:採点される内容
- 積の微分20点
- 対数と連鎖律20点
- 正弦と連鎖律15点
- 規則と公式15点
- ある点での微分係数15点
- 連鎖律による微分15点