ループから1つの式へ
よくあるループは、空のリストから始めて、要素ごとに結果を1つ追加します。リスト内包表記は、それを角かっこの中の1つの式で表します。[作るもの for item in コレクション] の形で、左から右へ「その各要素について、これを作る」と読みます。短くなり、全体が新しいリストだとひと目でわかります。
prices = [184.0, 185.0, 183.0]
# The loop way
notionals = []
for price in prices:
notionals.append(price * 100)
print(notionals) # [18400.0, 18500.0, 18300.0]
# The comprehension way: the same list in one line
notionals = [price * 100 for price in prices]
print(notionals) # [18400.0, 18500.0, 18300.0]一部の要素だけを残す:if
末尾に if 条件 を付けると、テストに通った要素だけを残せます。これがフィルタリングで、プラスのリターン、一定サイズ以上の注文、条件に合うシンボルなどを選べます。通らなかった要素は単に除かれ、残りの順序は保たれます。
# Keep only the items that pass a test
returns = [0.01, -0.02, 0.005, -0.001, 0.03]
gains = [r for r in returns if r > 0]
print(gains) # [0.01, 0.005, 0.03]位置とペア
for の部分は普通のループと同じように働き、range(...) で位置をたどることも、ペアの両方に名前を付けること(for symbol, price in quotes)もできます。直前の価格からのリターンのように結果が隣の要素に依存するなら位置を、要素が複数の項目を持つならペアを使いましょう。
# Simple returns from a price series, using positions
prices = [100.0, 102.0, 101.0]
returns = [prices[i] / prices[i - 1] - 1 for i in range(1, len(prices))]
print([round(r, 4) for r in returns]) # [0.02, -0.0098]
# Pairs can be unpacked, and the result can be transformed
quotes = [("aapl", 184.5), ("msft", 410.2), ("goog", 171.0)]
above = [symbol.upper() for symbol, price in quotes if price > 180]
print(above) # ['AAPL', 'MSFT']if/else は前に置く
末尾の if は要素を取り除きます。条件によって各要素を変えたいときは、最初の部分に条件式 a if condition else b を使います。この2つの混同はよくある間違いで、if だけなら for の後ろ、if ... else なら前に置きます。
# if/else changes each item; a plain if (at the end) drops items
returns = [0.01, -0.02, 0.005, -0.001, 0.03]
signals = ["long" if r > 0 else "flat" for r in returns]
print(signals) # ['long', 'flat', 'long', 'flat', 'long']リストを作るために使う。処理の実行には使わない内包表記は、あるリストから別のリストを作るためのものです。表示するだけ、注文を送る、何かを変更するといった場合は、普通の
for ループを使いましょう。内包表記が長くなったり入れ子になったりしたら、ループや補助関数に分けます。巧みさより読みやすさが大切です。[expression for item in items]:要素ごとに結果を1つ- 末尾の
... if condition:一部の要素だけを残す - 先頭の
a if condition else b:各要素を変える
次はリストです。これまでのループや内包表記が扱ってきたコレクションについて、インデックス、スライス、追加、削除、並べ替えを学びます。
ラボ:採点される内容
notionalsで全約定の金額を1つの式で求める25点simple_returnsで価格をリターンに変換する25点positive_returnsでプラスのリターンだけを残す25点symbols_aboveでシンボルの絞り込みと整形を同時に行う25点