探索の勝者は水増しされる
ハイパーパラメータ探索は多くの設定を試し、検証データで採点して最良のものを残します。問題は、ノイズのある多数の得点の最大値は、どの設定にも実力がなくても上にずれることです。N 個の設定がそれぞれ標準偏差 σ の純粋なノイズ得点をもつなら、期待される最良値は約 σ×zN(z10=1.54、z100=2.51)です。ICのノイズが σ=0.02 なら、役に立たない 100 個の設定の勝者は 0.050 に見え、存在しないのにそれなりのシグナルに見えます。勝者の検証得点をそのまま性能として報告するのは楽観的で、試す設定が多いほど悪化します。
E[i≤Nmaxsi]≈σzN,z10=1.54,z100=2.51;K⋅C,Ko(KiC+1)(1) 誠実な対策は3つあります。1つ目は、探索が決して見ないテストセットを残し、その得点だけを報告すること。2つ目は入れ子交差検証です。外側のループでテスト分割を取り分け、外側の学習セットの中で内側のループが探索を行います。外側の得点は、探索を含む手順全体を測ります。3つ目は探索を小さくすること。設定を減らし、粗い格子にし、効く設定に絞ります。外側 Ko 分割、内側 Ki 分割、候補 C 個なら、入れ子検証には Ko(KiC+1) 回の学習が必要で、予算を見込む必要があります。そして探索の前に、その設定が効く可能性があるかを考えましょう。
数え上げと実際の格子5 分割で候補
20 個なら
100 回の学習に最後の再学習1回が加わります。外側
5 分割、内側
3 分割、候補
20 個の入れ子検証は
5×(3×20+1)=305 回です。役に立たない
100 個の設定の最良値は
2.51×0.02=0.050、
10 個なら
1.54×0.02=0.031 と期待されます。勝者が
0.060 なら、説明すべきなのは
0.060−0.050=0.010 だけです。実際の月次株式パネルでは、リッジには調整すべきものがなく、情報係数は
α=0.01 から
104 まで
0.033 です。深さ
1 から
10 の5つの木は IC が
−0.010 から
0.013 の間で、最良の
0.013 も0から標準誤差(
0.21/257=0.013)約1つ分しか離れていません。
- ノイズの最大値はノイズに見えない:役に立たない多数の設定の最良値は実力に見える。
- 入れ子検証は、探索を含む手順全体を Ko(KiC+1) 回の学習で採点する。
- ノイズと比べる:標準誤差1つ分より小さい改善は発見ではない。
ラボ:採点される内容
- 役に立たない100設定の最良値15点
- 10個の最良値10点
- 格子探索の学習回数10点
- 入れ子検証の学習回数15点
- 説明すべき残り10点
- どの探索が公正か10点
- 入れ子検証10点
- なぜ勝者の得点は水増しされるのか20点